「メルボルンに行くなら、ここは絶対外せない」 そう言われるオーストラリア屈指の絶景、グレートオーシャンロード(Great Ocean Road)。
SNSで何度も目にした「十二使徒」の巨岩や、海岸線を走る爽快なドライブ映像。「一度はこの目で見てみたい!」と思う反面、実際に計画を立てようとすると、こんな悩みが出てきませんか?

日帰りで本当に行けるの? 運転は大変?

「ツアーで行くべきか、レンタカーで行くべきか迷う…」
全長約240kmにも及ぶこの道のりは、ただ車を走らせるだけではもったいない魅力が詰まっています。でも、何も知らずに行くと「移動ばかりで疲れただけだった」「一番いい景色を見逃した」なんてことになりかねません。
そこで本記事では、現在オーストラリアに滞在中の筆者が、実際に総走行距離600kmを日帰りで走り抜けてわかった「絶対に外せないハイライト」から、野生のコアラに出会える穴場スポット、後悔しないための注意点までを詳しく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたのロードトリップの計画は完璧に仕上がっているはずです。一生モノの景色に出会う旅へ、一緒に出発しましょう!
- 絶対に後悔しない絶景ハイライト5選
- レンタカー vs ツアー、自分に合うのはどっち? メリットと注意点
- 野生のコアラに高確率で出会えるスポット
- 自分で運転する際の所要時間とモデルコース
- 「持って行かないと後悔する」必須アイテム
- グレートオーシャンロードへ行く方法3選
- 実際に今回の旅でかかった費用(レンタカー利用・2名)
- 準備不足は禁物!必須アイテム4選
- 実際の日帰り旅スケジュール・ルート
- 帰り道は「野生動物」に注意!
- 最後に:600kmを走りきって
グレートオーシャンロードへ行く方法3選
グレートオーシャンロードへ行く方法は大きく分けてツアー、自分で運転、公共交通機関の3択です。
ですが、電車・バスなどの公共交通機関での行き方は時間の面で正直おすすめはしません。
こちらではツアーとレンタカーを利用する際のメリット・デメリットを比較しています。
バスツアーを利用
「運転はプロに任せて、自分は景色に集中したい」 そんな方にはバスツアーが最適です。
メルボルン市内から毎日多くのツアーが出ています。
- 所要時間: 約12〜13時間(朝7時台出発〜夜20時ごろCBD到着解散)
- 費用: $95〜$200(プランや人数規模による)
- 主な停車場所:
- メモリアルアーチ(歴史あるGreat Ocear Road入口の門)
- ケネットリバー(野生のコアラ・鳥の観察)
- アポロベイ(活気ある港町でのランチ休憩)
- オトウェイ熱帯雨林散策
- 十二使徒 & ロックアードゴージ(メインの絶景)
- ツアー会社の一例
- Go West Tour (大人:$159)
バスツアーのメリット
- 移動中もリラックス: 往復500km超の運転をせず、車内で仮眠も可能。
- ガイドの解説付き: 歴史や自然の裏話が聞ける。
- 効率重視: 迷うことなく、主要な見どころを確実に回れる。
ここに注意!
- 時間の制約: 各スポットの滞在時間は30〜60分と短め。
- 自由度が低い: 気になった場所でふらっと立ち寄ることはできない。
- 団体行動: 他の参加者とスケジュールを合わせる必要がある。
- 英語ガイド:現地の一般的なツアーではガイドが英語(日本語オーディオガイド利用可能な場合あり)
レンタカー・自家用車を利用
「自分のペースで、行きたい場所へ、行きたい時に」 自由を愛する旅人なら、迷わず自走を選びましょう。
絶景ポイントの独占や、野生動物探しも自由自在です。
- 所要時間: 約15〜16時間(例:朝07:30発 〜 夜23:30着)
- 費用: 1台 $80〜 + ガソリン代 (人数で割ればコスパ最強)
- バスツアーでは止まらない停車場所:
- Bells Beach(プロも愛するサーフィンの聖地)
- Aire River(野生のコアラ探し)
- The Grottoなど一部十二使徒周辺スポット(日没まで滞在可能)
レンタカーのメリット
- 完全な自由度: 滞在時間は自分次第。ツアー客が去った後の絶景を独り占めできます。
- 寄り道し放題: 気になるカフェや、ツアーでは行かない「野生コアラスポット」で止まれます
- プライベート空間: 好きな音楽をかけ、仲間内だけで気兼ねなく盛り上がれます。
- コスパ抜群:友人を誘って複数人で行けば1人あたり$100以下になることも。
ここに注意!
- 長時間の運転: 運転手の負担は相当なもの。特に帰路の睡魔には要注意です。
- 夜間の野生動物: カンガルーの飛び出しは非常に危険。日没後の運転は最大級の警戒を。
- 電波消失と車酔い: 山道は圏外多発。オフラインマップと酔い止めは「必須装備」です。
比較表:自分に合ったスタイルを選ぼう
| 比較項目 | ツアーバス | レンタカー・自家用車 |
|---|---|---|
| 費用(目安) | 1人 $150前後〜 | $80/日程度〜+ガソリン代 |
| 自由度 | 低(滞在時間に制限) | 高(制限なし) |
| 運転の負担 | なし | 高(往復8時間前後) |
| ガイド | あり(英語) | なし |
| 野生動物 | 決まったスポット 限られた時間 | 時間・場所制限なし |
| 写真撮影 | 同伴ツアー客で混雑 | 空いているタイミングを狙える |
ツアーが向いている人
- 運転免許がない、または海外での運転が不安
- 長距離運転で疲れず、車内ではゆっくり休みたい
- 英語のガイドから歴史や自然の解説を聞きたい
レンタカーが向いている人
- 「自分のペース」を何よりも大切にしたい
- 混雑を避けて、絶景ポイントを独占したい
- 野生のコアラ探しなど、寄り道を楽しみたい
- 2〜4人のグループで、旅費を賢く抑えたい
実際に今回の旅でかかった費用(レンタカー利用・2名)
「レンタカーって結局いくらかかるの?」という疑問にお答えします。
- 車両レンタル代: $100/2日
- 今回は「East Coast Rental 」を利用。引き渡しがスムーズで、24時間返却可能なのが非常に便利でした。
- ガソリン代: 約 $70 (車種や走り方による)
- 今回はハイブリッド車を利用。600kmほど走りましたが、ガソリンは往復で$70程度に抑えられました。
- 飲食代: 約 $30〜$50 / 人
- 朝食のサンドイッチや名物のホタテパイなど。
➡︎ 合計: 1人あたり 約 $120〜$150
準備不足は禁物!必須アイテム4選
12時間にも及ぶ長丁場の旅を快適にするために、これだけは事前に揃えておきましょう。
- サングラス & 日焼け止め
オーストラリアの紫外線は想像以上に強力。長時間の運転は目に負担がかかるため、サングラスは「ファッション」ではなく「装備」として必須です。 - 酔い止め(Motion Sickness Pills)
Great Ocean Roadといっても、山道も多いです。
アポロベイ(Apollo Bay)を過ぎると、急カーブが続く本格的な山道に入るため、乗り物酔いしやすい方は、早めの服用をおすすめします。 - ダウンロード版マップ
山間部や海岸線の一部では、電波が完全に圏外になります。ナビが止まって焦らないよう、事前にオフラインで利用できるマップをダウンロードしておきましょう。- 事前に地図をスマホにダウンロードできるアプリ「Organic Maps」がおすすめです。
- 事前に地図をスマホにダウンロードできるアプリ「Organic Maps」がおすすめです。
- 上着(防寒着)
海岸沿いは風が強く、夕方の十二使徒(Twelve Apostles)は夏場でも冷え込むことがあります。 - カメラまたは高性能スマートフォン
景色を撮影するのに欠かせません。野生動物の撮影などは遠くから撮影する必要があるので、望遠レンズ付きがベター。
実際の日帰り旅スケジュール・ルート

【AM 07:30】メルボルンCBDを出発
コーヒーをテイクアウトし、早朝の静かな街を抜け、まずはGeelong方面へ向け西へと車を走らせます。
【AM 09:00】サーフィンの聖地TorquayのGooley’sで朝食
約1時間半で世界的に有名なサーフィンの町Torquayに到着。
グレートオーシャンロードの起点となる街の一つで世界トップレベルのサーフィン大会が行われるビーチのある街です。
サーフブランド「リップカール」や「クイックシルバー」の1号店があることでも知られています。
私はこの街にあるGooley’sというサンドイッチショップで朝食を購入しました。


朝食を済ませたら、サーフィンの世界大会の一つ、「リップカール・プロ」が行われるベルズビーチ(Bells Beach)を訪れました。絶景なビーチでは多くのサーファーがサーフィンを楽しんでいました。

- Gooley’s
- ボリューム満点のサンドイッチ
- ベルズビーチ(Bells Beach)
- 世界大会の開かれるサーファーの聖地的ビーチ
【AM 10:30】メモリアルアーチ
ベルズビーチを出発し車を走らせること、約40分。Great Ocean Roadの開始地点、「Memorial Arch(メモリアルアーチ)」に到着しました。
単なる撮影スポットではなく、この道の「誕生の物語」が刻まれています。

- 歴史背景: 第一次世界大戦から帰還した兵士たちの手によって、戦没者を追悼するために建設されました。世界最大の戦没者慰霊碑とも言われています。
- おすすめの楽しみ方: アーチの左側には、過酷な建設作業に従事した兵士たちの像があります。当時の苦労に思いを馳せながら、記念の一枚を。
- 撮影のコツ: ツアーバスが到着すると一気に混雑します。レンタカー派なら、午前中の早い時間(10:30ごろまで)に到着すれば、人を気にせずアーチ全体を収めることができます。
【AM 11:00】Lorneでのコーヒーブレイク & オウムとの遭遇
メモリアルアーチから20〜30分ほどでカフェやレストランが並ぶローン(Lorne)に到着。小休憩します。
街には「コカトゥー(Cockatoo)」という大型のオウムが野生でたくさん生息しています。独特の鳴き声と存在感に驚くはず!

【PM 12:00】野生のコアラ目がけて「Kennet River」
Lorneからおよそ45分、続いてはKennet Riverに到着。こちらでは運が良ければ野生のコアラを見られます。
私は小1時間探し周り、ようやく木の上で休むコアラを1匹発見しました。

- Kafe Koalaそばのユーカリ林
- Kafe Koalaと反対側にあるKennet River Walk
- Great River Roadを車で数分登った先にあるユーカリ林(下の地図参考)

【PM 14:00】Apollo Bayで「ぎっしりホタテパイ」を食す
コアラ探しに時間を使い過ぎてしまったので、先を急ぎます。
次に訪れたのは、十二使徒前最後の大きな港町、「Apollo Bay」です。
シーフードが有名な街で、なかでも「Fisherman’s COOP」は超有名店です。
あいにく私の訪れた月曜日は定休だったのですが、レビューが非常に良くタイミングが合えばおすすめです。
必食!「Apollo Bay Bakery」のホタテパイ
小腹を満たすために立ち寄ったのがApollo Bay Bakery。 名物の「Scallop Pie(ホタテパイ)($15)」をオーダーしました。
- 選べる2つの味: カレー味 & クリーム味
- 実食レビュー: 私は「クリーム味」をチョイス。 ホワイトシチューのような濃厚で優しい味わいです。 驚いたのは、そのホタテの量! 「これでもか」というほどぎっしり詰まっていて、 一口ごとの満足度がとにかく凄まじい……。

- Apollo Bay Fisherman’s COOP
- オイスター、フィッシュアンドチップスなど新鮮な海鮮が味わえる
- Apollo Bay Bakery
- ホテテぎっしりのScollop Pieは超おすすめ
【PM 15:30〜】ハイライト:十二使徒と絶景スポット巡り
アポロベイを出発すると、景色は一変します。ここからは、この旅で最もスリリングかつ感動的なセクションの始まりです。
【注意】アポロベイ以降は「くねくね山道」
アポロベイを最後に、道路はしばらく海岸線を離れ、うっそうとした森の中を走る山道に入ります。
- 急カーブの連続: 左右に振られる道が続くため、乗り物酔いしやすい人はここで必ず「酔い止め」を飲んでおきましょう。
第二のコアラスポット
12使徒へ向かう道中、「Aire River」にかかる橋の手前に注目!
私はここで一気に4匹のコアラを発見しました。道端に車を寄せる際は、後続車に十分気をつけて観察してください。

息を呑む奇岩群!主要5スポット完全攻略
12使徒周辺の絶景スポットは、それぞれ車で5〜10分圏内。効率よく、かつ深く楽しむための見どころガイドです。
① Twelve Apostles(十二使徒)

言わずと知れたメインスポット。海の中からそびえ立つ巨大な石灰岩の柱は、まさに自然の芸術です。
展望台からの景色は圧巻。もし時間に余裕があるなら、日没(サンセット)に合わせて戻るとまた違った景色が見られます。岩肌が赤く染まる瞬間は一生の思い出になります。
② The Razorback(ザ・レイザーバック)

その名の通り「カミソリの背」のように細長く、ギザギザとした岩肌が特徴。
波の浸食によって削り取られた、鋭利な断面の迫力を間近で感じられます。12使徒とはまた違った「荒々しさ」が魅力です。
③ Loch Ard Gorge(ロック・アード・ゴージ)

1878年に起きた難破船「ロック・アード号」の悲劇と、奇跡の生存者の物語が残る場所。
通常は入江に降りられて下の画像のような絶景が楽しめるのですが、現在は封鎖されています。(2026年4月)

切り立った崖の間にひっそりと広がる入り江のビーチ。静かな波音と高くそびえる壁に包まれる感覚は、ここだけでしか味わえません。
④ London Bridge(ロンドン・ブリッジ)

かつては陸続きで「二つのアーチ」がありましたが、1990年に手前のアーチが崩落。
現在は孤島のようなアーチになっています。崩落した際、先端に取り残された観光客がヘリコプターで救助されたという有名なエピソードも。
⑤ The Grotto(ザ・グロット)

洞窟、アーチ、潮だまりが一つになった不思議なスポット。
階段を降りて岩のアーチ越しに覗く海は、まるで額縁に入った絵画のよう。非常にフォトジェニックな場所です。
【PM 19:30】感動のサンセット鑑賞

一度離れた「十二使徒」へ日没に合わせて再訪します。オレンジ色に染まる巨岩は、昼間とは全く別の表情を見せてくれる、一生モノの景色です。
帰り道は「野生動物」に注意!
十二使徒周辺からメルボルンへ戻るルートは、行きとは異なり内陸を通るのが一般的かつ最短ですが、夜間の運転には最大級の警戒が必要です。
- 街灯が一切ない: ハイビームを駆使しても先が見えにくい漆黒の闇です。
- カンガルーの飛び出し: 筆者も今回、道路上に立ち尽くす野生のカンガルー2匹に遭遇し、衝突寸前でした。
- アドバイス:
- 可能であれば、日没を見たら明るいうちにすぐに内陸の大きな街(Colacなど)を目指し、明るい道に出るまで慎重に運転する。
- 不安であれば、日没前に十二使徒を出発して、なるべく早くメルボルンに帰る
➡︎ またはApollo Bayなどで1泊して、明るくなってから帰る
最後に:600kmを走りきって
長い1日でしたが、自分の足で回るグレートオーシャンロードは、ツアーでは味わえない達成感と発見に満ちています。
「自由」を手に入れて、あなただけの絶景を探しに行きませんか?


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