Oamaruでペンギンを見る方法【野生ペンギンとの出会い方ガイド】

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ニュージーランド南島の小さな港町 Oamaru(オアマル) は、世界でも珍しく「町のすぐ近くで野生のペンギンを観察できる場所」として知られています。

多くの旅行者は南島滞在中、クライストチャーチやクイーンズタウンを訪れるのみで終わってしまいますが、ここを訪れる理由はただ一つ――ペンギンとの出会い

特に夕暮れどき、海から巣へ帰ってくるペンギンたちの姿は感動的で、一生忘れられない旅のハイライトになります。

この記事では、Oamaruでペンギンを見る方法を徹底解説。観察スポットの選び方、有料・無料の違い、ベストタイミング、注意点、周辺観光情報 まで網羅しています。実際に私が岩場で観察した体験も補足としてご紹介しますので、これから訪れる方の参考になれば嬉しいです。

そのほかOamaru周辺のおすすめスポットはこちらの記事で紹介しています!

Oamaruで見られるペンギンの種類

ブルーペンギン(Oamaru中心地近辺)

Oamaruで最もよく観察できるのは ブルーペンギン(Little Blue Penguin)です。

  • 世界最小のペンギンで、体長約30cm
  • 昼間は海で魚を捕り、夜に巣へ帰る習性
  • 群れで一斉に帰ってくる姿が見どころ

イエローアイドペンギン(Oamaru近郊)

Oamaru周辺やダニーデン近郊では、希少種の イエローアイドペンギン が観察できることもあります。

ですが、数はかなり少なく、見られたらかなりラッキーだと地元の方に言われました。

一般的にOamaruの街近辺ではブルーペンギンが観察の中心です。

ペンギンの生態を理解する

ブルーペンギン(リトルペンギン)は世界最小のペンギンで、体長は約30cmほど。オアマル周辺には野生のコロニーがあり、繁殖期や換羽期など季節ごとに行動が変わります。訪問時期を意識すると、より観察を楽しむことができます。

繁殖期(8月〜12月)【一番見られる時期】

  • ペンギンが巣で子育てをする時期。
  • 親鳥が頻繁に巣と海を行き来するため、夜の観察では活発な姿が見られる
  • 雛が巣の中にいる様子を、昼の部で学ぶことも可能。

換羽期(1月〜2月)

  • 羽を新しく生え変わらせる大切な時期。
  • この間は海に出られず巣にこもるため、夜の観察で見られる数はやや少なくなる。
  • ふっくらした姿が特徴的で、この時期ならではの可愛らしさも。

非繁殖期(3月〜7月)【最も少ない時期】

  • 観光客も少ないため、混雑を避けたい方におすすめ。
  • 子育てや換羽が終わり、比較的自由に海で過ごす時期。
  • 夜に巣へ戻る個体数は少なめだが、静かな環境で観察できる。

より多くのペンギンを見るためには10月〜12月のNZの夏の間がおすすめです

ペンギン観察の方法

1. Blue Penguin Colony(有料・確実に観たい方向け)

Oamaruで最も有名なペンギン観察施設が Blue Penguin Colony です。

野生のコロニーを保護しながら、訪問者が自然に近い形で体験できるよう整備されています。昼と夜で体験内容が大きく異なるため、どちらに参加するか事前に決めておくのがおすすめです。

昼の部(10:00〜17:00 ※入場は日没の約1時間前まで)

体験内容

昼の部では主に3つのことが体験できます

・ペンギンコロニー散策

  • 昼間に訪れてディスカバリーセンターを探索し、コロニーを散歩
  • 特製の巣箱やビューイングルームで巣の中のペンギンを観察可能

・ディスカバリーセンター

  • ガイドの解説でブルーペンギンの生態や保護活動を学べる
  • ペンギン科学者体験ができるハンズオン型の体験

・ビューイングルーム

  • 野生のペンギンを巣の中から観察できる特設施設(現在14羽が飼育中)
  • 8月〜2月は卵の孵化、子育て、換羽が見られるチャンス
おすすめポイント
  • 教育的で学びが多い
  • 混雑が少なく、家族連れにも安心
  • 移動途中でも立ち寄りやすい

夜の部(日没〜)

ペンギンの群れが海から帰ってくる様子が見られるのはこの夜の部です。

夕暮れ時になると、海から巣に戻るブルーペンギンの群れを、解説付きで快適に観察できます。

体験内容
  • 夕暮れになると、ブルーペンギンたちが餌を求めて海から巣へ戻ってくる。
  • その様子をスタジアム型の観覧席から間近で見ることができ、まさにこの施設最大の見どころ。
おすすめポイント
  • ほぼ確実に野生のペンギンの帰巣シーンを見られる貴重な体験。
  • 観察席にはガイドもいるので安心して楽しめる。

夜の部では場内での写真撮影は完全禁止です。ペンギンの姿を撮影できるのはこの後紹介する無料のエリアになります

ちなみに

私は無料エリアで観察しましたが、滞在していたホステルでBlue Penguin Colonyへ行った人から「100匹前後は見られた」という話を聞いたので、確実に楽しみたい方はやはり有料の方が安心だと思いました。

詳細情報

2. 無料スポット(岩場での観察)

有料でしかも$45と思った方、ご安心ください。無料で野生ペンギンを観察することができます。
ただし注意点として

  • 見られる数は有料施設と比べて少ない(冬は5〜10匹程度が多い)
  • 日没後しばらくして姿を現すがいつ出てくるかは予測不能
  • 警戒心が強いことや、目を慣れさせるために、岩陰から出てくるまで時間がかかる場合がある

といった点があります。確実性が高くないことと、予測できないことから、時間的余裕が必要不可欠です。
目安としては、日没から1時間程度は最低でも確保したいところです。

どこで見られる?

無料でペンギンが見られるのは、有料施設「Oamaru Blue Penguin Colony」のすぐ近くの岩場です。

1枚目の看板のそばに2枚目の鳥がたくさんいる桟橋があります。場所はgoogle mapのあたりです。

こちらの近辺で待っていると、岩場を登って道路を渡り巣へ戻るペンギンたちを見ることができます。

私は日没ごろから岩場で待機し、両日とも5〜10匹ほどのブルーペンギンを確認できました。道を横切る姿を見られた瞬間は本当に感動的でした。

いつどこに現れるかは予測不能なので観察する場合は、静かに待つ忍耐力 が必要です。


そのほか、有料施設の駐車場付近でも、日没から30分〜1時間ほどするとペンギンたちを見ることができます。

ペンギン観察のベストタイミング

ペンギンは基本的に日没後に帰ってきます。夏の間は日が長いので、20:30〜21:30ごろ、冬では17:00〜18:00ごろです。日没後すぐというよりは、日没後15分程度の方が多くのペンギンを見ることができました。

  • ペンギンは 日没後 に帰ってくる
    • 夏:20:30〜21:30ごろ
    • 冬:17:00〜18:00ごろ
  • 夏は日没が遅いので、夜遅くまで待つ必要がある
  • 冬は日が沈むと一気に冷えるので寒さ対策が必須

観察時のマナーと注意点

こちらで見られるペンギンは野生のペンギンであり、保護の対象となっています。いくつかの注意点を守って観察しましょう

注意点
  • フラッシュ撮影禁止(ペンギンの目にダメージを与えるため)
  • 懐中電灯は赤フィルター付きでなければ使用不可
  • 大声を出さない、近づかない
  • ペンギンの通り道をふさがない

ブルーペンギンは体が小さく、外敵から身を守るため非常に警戒心が強い生き物です。

人間の行動が繁殖や行動に悪影響を与えるため、観察マナーを守ることが何より重要です。

  • 群れで帰ってくるペンギンを確実にみたい
    ➡︎ 有料施設「Oamaru Blue Penguin Colony」
  • 数は少ないが写真に収めたい
    ➡︎ 近くの岩場でトライ

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。
Oamaruは小さな町ながら、野生のペンギンと出会える特別な場所 です。

  • 有料のBlue Penguin Colonyでは確実に観察でき、
  • 無料の岩場スポットでは運と忍耐次第で野生の姿を楽しめます。

観察マナーを守りながら、ぜひ「野生ペンギンとの感動体験」を旅の思い出にしてください。

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