ニュージーランドでのワーホリ生活や留学を考えているあなた、もしかしたら「現地で車が運転できたらいいな」と思ったことはありませんか?
同時に「海外で運転するのって不安だな…」と思うかもしれません。
特にワーホリや留学でニュージーランドに滞在予定のあなた、広大な自然や観光地を自由に巡るには車が便利だとは分かっていても、初めての海外運転に少し不安を感じるのも当然です。
ニュージーランドは右側通行だっけ?
道路標識はどうなってるの?
こんな疑問を抱えている方もいるかもしれません。安心してください!
今回は、ワーホリでニュージーランドを訪れる皆さんに向けて、現地の交通ルールや安全に運転するためのポイントをわかりやすく解説します。
実際、ニュージーランドでの運転は日本とはいくつか異なる点があるものの、基本的な交通ルールは同じか似ています。この記事では、そんなニュージーランドの運転に関するルールを確認していきます。ちょっとした違いを理解しておけば、NZでの運転も自信を持って楽しめますよ!
初めてのNZドライブも安心して楽しめるはずです!
ニュージーランドでの運転 〜基本ルール〜
左側通行(右ハンドル)
海外での車の運転ということで、「左ハンドル!?」なんて思った方も多いのではないでしょうか。
結論、NZは日本と同じく「右ハンドル車が主流の、左側通行」です。
これはニュージーランドがかつてイギリスの植民地であったことが影響しているのですが、日本と同じように運転できるのはありがたいですね。
交通ルール
基本的には日本と同じです。記事内で詳しく説明しています。
NZの道路と日本の道路大きな違いは「右左折専用信号の多さ」、「バスレーン」、「ラウンドアバウト」でしょう。
https://www.nzta.govt.nz/assets/resources/driving-in-nz/docs/driving-in-nz-japanese.pdf
↑のリンクで基本事項が説明されているので、一度目を通しておくといいと思います!
速度制限と標識
ニュージーランドで運転する際は、まず速度制限と標識の違いを把握しましょう。都市部では50km/h、郊外や高速道路では100km/hが一般的ですが、場所によっては異なることがあります。
- 都市部の速度制限:50km/h
- 郊外や高速道路:100km/h
標識は基本的に英語表記ですが、以下のような標識で表されることが多いのでわかりやすいです。
見慣れない標識があれば、事前になどで確認しておくと安心です。
運転免許証の準備:国際免許と現地免許の取得について
ニュージーランドで運転するには、以下のうちいずれかが必要です。
- 国際運転免許証
- 自動車運転免許証抜粋証明(日本の運転免許証の翻訳)
- NZ運転免許証
国際運転免許証と抜粋証明で運転する場合は日本の免許証の携帯が必要です。
滞在が長期になる場合は現地の免許証に切り替えることも検討しましょう。
以下の記事で免許証の切り替え方法について紹介しています。
バスレーン
ニュージーランドの主要都市(特にオークランドやウェリントンなど)では、バスの円滑な運行を確保するためにバス専用レーン(Bus Lane)が設けられています。
これは公共交通機関のバスと、バイク、自転車、モペットだけが使用できる専用のレーンです。
個人の車や他の一般車両がこのレーンを使用できるのは非常に限られた時間帯のみです。
バスレーンの基本ルール:時間帯と利用の制限
BUS LANE と BUS ONLY
バスレーンには2つのタイプがあり、バスの絵と「LANE」と書かれているもの「ONLY」と書かれているものがあります。
- LANE:公共交通機関のバスと、バイク、自転車、モペットが通行できる専用レーン
- ONLY:公共交通機関のバスのみ通行可。そのほかバイク等は通行不可
バスレーンの特徴と利用制限
- バスレーンの標識には、そのレーンがバス専用になる時間帯が表示されています。通常、平日の朝と夕方のラッシュアワー(通勤時間帯)がバス専用時間になりますが、道路や地域によって時間帯は異なるので注意が必要です。
例えば下の標識の場合月曜日〜金曜日の朝7:30〜9:30までがバスレーンとなります
- 時間帯外では、一般の車両もバスレーンを利用できますが、時間帯内に誤って50m以上走行すると$150という高額な罰金が科せられます。バスレーンを使う前に、標識を確認して、ルールに従うことが大切です。
バスレーンを正しく利用するための注意点
- バスレーンは通常左側のレーンに設置されていますが、道によっては右側にある場合もあります。しっかりと標識に注意し、誤って走行しないようにしましょう。
- バスレーンが併設されている交差点を左折をする際には、必ず交差点から50m以内に入ってから左折レーンに入りましょう。50mは普通車およそ10台分です。
- 例外的に許可されている車両:タクシー、緊急車両、バイクなどが許可されている場合もありますが、それらも標識に明記されています。
ラウンドアバウト
ニュージーランドでは郊外や、住宅街などにラウンドアバウト(環状交差点)が多く設置されています。日本ではあまり見ることのないラウンドアバウト、通行のルールがありますが、難しくはありません。
ラウンドアバウトの使い方
ラウンドアバウトとは、上の写真のようなニュージーランドの郊外や、住宅街などで見られる「環状交差点」のことです。以下のサインが目印です。
ラウンドアバウトに入る際、右側優先が基本ルールです。円内を走る車に道を譲り、自分が入る際はスムーズに合流します。焦らず、慎重に運転しましょう。以下の図が通行ルールです。
左折する場合
- 一番左の左折レーンを使用する
- 左折のウインカーを出しながら、ゆっくりラウンドアバウトへ接近
- 右側優先なので、車が来ている場合を譲り、安全が確認できたら左折し、左折後も左側レーンをキープ
直進する場合
- 直線矢印のあるレーンを使用する
- ウインカーを出さずに、ゆっくりラウンドアバウトへ接近
- 右側優先なので、車が来ている場合を譲り、安全が確認できたら直進を開始
- ラウンドアバウトを離れる際に左折ウインカーを出し、速やかに離れる
右折する場合
- 一番右の右折レーンを使用する
- 右折のウインカーを出しながら、ゆっくりラウンドアバウトへ接近
- 右側優先なので、車が来ている場合を譲り、安全が確認できたら常にウインカーは出したまま中央の円形地帯を時計回りに進む。
- ラウンドアバウトを離れる際に左折ウインカーに切り替え、速やかに離れる
NZの高速道路や田舎道事情:料金と走行時の注意点
ニュージーランドの高速道路は「Motorway(モーターウェイ)」と呼ばれ、基本的に無料です。ただし、オークランドの「Northern Gateway Toll Road」など全部で3区間の有料区間もあります。これらはオンラインで料金を支払う必要があり、料金所はありません。事前に知っておくとスムーズに利用できます。
都市部以外では田舎道や自然に囲まれた道路が多く、動物が飛び出してくることもありますので、日本の道路や交差点とは異なる注意が必要です。
田舎道や高速道路では、鳥や猿などの小動物が道路に突然現れる、または道路上で何かを食べていることがあります。特に夜間は動物の存在が見えづらいので、スピードを控えめにし、ヘッドライトを適切に使いましょう。
実際、郊外の高速道路には、残念ながら轢かれてしまった動物がたくさん道端にいます、、、
料金所のない高速道路がほとんど!例外とその対処法
有料道路に入る際、カメラで車のナンバープレートが自動的に読み取られます。
その後以下のように、料金表、支払い方法の看板が有料区間に入るとでできます。
支払いは、専用のウェブサイトで簡単にできます。有料区間を通過した日から5日以内に支払いをする必要があります。また、事前に登録しておくと、自動で支払いが行われるので、支払いを忘れることがなく便利です。
モーターウェイでの速度制限と走行マナー
モーターウェイ、エクスプレスウェイでは基本的に速度制限は100km/h、一部で110km/hですが、天候や道路状況によって異なる場合があります。速度標識を常に確認し、安全な速度で運転することが大切です。
またNZでは多くの車がかなり狭い車間距離で走っているので、少しでも危ないと思ったら、一番左のレーンで自分のペースで走りましょう。
- 基本的に無料、一部区間で有料
- 支払いは5日以内にオンラインで
- 動物の飛び出しに注意
NZの交通ルールと罰則:気をつけるべき違反行為
ニュージーランドでは、日本とは異なる右左折専用信号が多く設置されています。この信号に従わずに曲がると、事故の原因になる可能性があります。
右左折専用信号
NZでは日本と同じく右折専用の矢印信号はもちろん、多くの信号機に左折専用の矢印信号が併設されていて、通常の信号とは独立した信号となっています。
たとえ、メインの信号が青だったとしても、左折専用の信号が赤の場合は左折することができません。反対に、「メインが赤、左折用が青(下の写真)」の場合は左折することができます。
NZの信号無視の罰金は$150 と高額なので注意しましょう。
右左折専用信号は、進行方向ごとに異なるタイミングで青になります。直進信号が青でも右折や左折は赤の場合があるので、必ず専用信号を確認してから進行しましょう。うっかりミスを防ぐためにも、焦らず落ち着いて運転することが大切です。
駐車ルール
ニュージーランドでは、駐車ルールが厳しく規制されており、違反すると罰金が科せられることもあります。そこで、ここでは駐車標識の種類やそれぞれの意味、駐車時の注意点について詳しく解説します。
1. 駐停車禁止エリア:No Stopping
- No Stopping: ここでは一時停車も一切禁止されているので、車を停めることはできません。赤いラインが引かれている場合も同様に停車禁止です。以下の標識が目印です。
2. 制限時間付き駐車:P60 や P120
- 「P」と数字が記載された標識は、その数字が駐車可能な最大時間を示しています。例えば「P60」は60分まで駐車可能。「P120」であれば120分です。時間を超えると駐車違反になりますので、駐車した時間を把握しておくことが重要です。
- また、「P5」とよく組み合わされるのが「Loading Zone」です。こちらは、荷物の積み下ろしや人の乗り降り限定で一時的に駐車できるスペースです。5分以上駐車すると違反になります。
3. 有料駐車エリア:Pay Parking
- ニュージーランドの「Pay Parking」(有料駐車)は、指定されたエリアに駐車する際に料金を支払うシステムです。多くの都市部や人気の観光地で見かけることができ、駐車料金を支払わないと駐車違反となり、罰金が科せられることがあります。
そのほか駐車については上記のサイトが便利です。
4. ロードマーク:黄線と白線の意味
- 黄色い線: 駐車禁止区域を示しています。特に道路の端や歩道の縁石に黄色いラインが引かれている場合、そのエリアには駐車できません。
- 白い線: 駐車可能エリアの境界線を示します。この線内にしっかり車を駐める必要があります。
真ん中の図の場合には「午前8時から午後6時まで」は駐車不可です。
車がなくても大丈夫!ニュージーランドで便利なカーシェアサービス
ニュージーランドでは、車がなくてもカーシェアリングサービスを利用することで、短時間だけ車を借りることができます。都市部では特に便利で、必要なときにだけ車を使うスタイルが広がっています。
詳しくは、過去のニュージーランドでのカーシェアについての記事をご覧ください!カーシェアの使い方やおすすめサービスについて、詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:ニュージーランドで安全に運転するための最終チェックリスト
ニュージーランドで運転する際に特に気をつけたいのは、以下の5つのポイントです。
- 速度制限と標識を常に確認すること。
- ラウンドアバウトの運転方法を確認しておくこと。
- 料金所のない有料道路に注意し、支払い方法を把握しておくこと。
- 右左折専用信号を見逃さずに運転すること。
- 駐車可能場所、時間を事前に確認しておくこと。
これらの注意点を守れば、ニュージーランドでのドライブが安全で楽しいものになるでしょう。
それではまた次回の記事で!!
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